神経学的検査
むち打ち損傷の神経症状を医学的に証明ないし説明する手段として,神経学的検査が行われています。
握力検査は,神経障害を調べるための神経学的検査の一つです。
握力検査
神経根に異常がある場合は,その神経根の支配領域である肩,腕,手などにしびれや痛みが生じ,筋力に衰えがでてきます。
例えば,右利きの人の右手の握力が左手の握力より弱いとなれば,異常があることが疑われます。
握力検査は,握力の低下具合から,神経障害の有無を検査する方法です。
後遺障害等級認定との関係
握力検査は,客観性が低いとして,参考程度にしか評価されていません。
なぜなら,意図的に力を抜くなどして,検査結果を操作することも容易であるからです。
検査を受けることに意味がないわけではありませんが,スパーリングテストやジャクソンテスト,腱反射テストなど,他の神経学的テストを受ける方が,後遺障害等級認定の上では,有益だと思われます。