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装具買換代の計算方法及びEXCELで作成したツールの紹介

2019.04.17

装具買換代の計算方法

 装具買換費用は耐用年数が来るごとに将来発生する費用ですので,中間利息を控除して計算する必要があります。

 具体的には,買換時期の年数ごとのライプニッツ係数を加算して購入代金に乗じて計算します。

 計算例をあげますと,以下の通りとなります。

計算例

 杖を1回につき3,000円,平均余命25年にわたり,症状固定時に1個目を購入すると仮定し,その後1.5年ごとに16回交換が必要な場合,1.5年ごとに3,000円の損害が生ずるものとして,年5%の中間利息をライプニッツ式によって控除します。


3,000×(1(1個目,症状固定時)+0.9294(2個目,1.5年後)+0.8638(3個目,3年後)+0.8028(4個目,4.5年後)+0.7462(5個目,6年後)+0.6935(6個目,7.5年後)+0.6446(7個目,9年後)+0.5991(8個目,10.5年後)+0.5568(9個目,12年後)+0.5175(10個目,13.5年後)+0.481(11個目,15年後)+0.447(12個目,16.5年後)+0.4155(13個目,18年後)+0.3861(14個目,19.5年後)+0.3589(15個目,21年後)+0.3336(16個目,22.5年後)0.31(17個目,24年後)))=30,257


 参照するライプニッツ係数については,耐用年数が整数倍であれば,日弁連交通事故相談センター「民事交通事故訴訟 損害賠償額算定基準」(通称「赤い本」)の上巻末尾に掲載されている「ライプニッツ係数およびホフマン係数表(原価表)」を見れば簡単にわかりますが,上記計算例のように耐用年数が1.5年など,原価表に掲載されていない係数を用いる場合は,自分で係数を算出する必要があります。

装具買換代計算ツール

 その都度上記のように計算するのは煩雑ですので,EXCELで簡易に装具買換代を計算するツールを作成してみました。

 耐用年数が整数倍でない場合のライプニッツ係数についても,EXCELの関数を用いることで,簡単に計算することができます。

 例えば,EXCELでライプニッツ係数を下4桁まで計算する式は「ROUNDDOWN(1/POWER(1.05,対象セル),4)」となります。

 この式をもとに,B4~に買換期間(何年目に買換えるか)を入力すると,原価表の係数がC4~に表示されるようにしました。

 黄色で塗りつぶされている部分には,EXCELで計算した結果が表示されます。

 シート右側の「装具種別」「平均余命(年)」「耐用年数(年)」「必要数」は,装具買換代金の計算に直接用いている数値等ではありませんが,この表をそのまま訴状の別紙として添付するときなどの便宜を考えて,わかりやすくするために表示しています。

入力例

 前述の計算例を入力すると,以下のようになります。

 「期間」欄(B4~)に,入力例の通りに買換え期間(平均余命まで)を入力すると,「原価表の係数」欄にライプニッツ係数が表示され,その数値の合計が,シート右側の「係数合計」欄に表示されます。

 代金に係数合計を乗じた額が「総額」欄に表示されます。

ダウンロードファイル

 改正民法の施行により,2020年4月1日以降に発生した事故については,中間利息控除の利率が当面の間3%となるため,5%の中間利息控除の計算を行う「装具買換代計算ツール(~2020.3.31)」と3%の中間利息控除の計算を行う「装具買換代計算ツール(2020.4.1~)」の2種類のファイルを作成してみました。参考になればと思います。

関連項目

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